芸能ニュースがストレス発散のもとになっている

いつの世でも芸能ニュースは一般庶民の娯楽になります。これだけインターネットが発達した世の中では結婚して子供を産んでママタレントになった人達が最初に稼ぐのは、自分のブログだそうですし。それらをチェックすることで週刊誌などより先に芸能ニュースを知ることが出来るので、そう考えると報道することが仕事の方々はやりにくい世の中になったと言えますよね。最近ではお目出度いニュースよりも不倫や離婚ネタが盛んに報道されていますけれど、それだって一般庶民には美味しい話題です。人の不幸は蜜の味、というか、ようするに殺人などのように誰かが亡くなったわけではないので話のネタに出来るからでしょう。渦中の人が大変な有名人であれば会話で登場させても皆が知っているので、話を始める糸口になったりもします。傷付いた人がいて、しかも身近な話題で、そしてまさかあの人が、という驚きも味わえるとくればそれは皆興味深々になってもおかしくないです。しかしこの心理はそもそも元から人間に備わっているものだそうです。
芸能ニュースを見聞きしてはほくそ笑むのは野次馬の心理です。野次馬とは自分に関係ないことを興味本位で騒ぎ立てて見物したりする人のことですが、その心理としては本来他人の失敗によって、食料や配偶者の確保になどで自分が有利になると感じるため、だそうです。人類の進化の歴史の中で、他人は仲間であると同時にライバルでした。数に限りがある食料やパートナーをお互いに奪い合って来ました。ですからそのライバルがどの程度の失敗をすれば、どの程度自分は得をするのかを見極めるために他人のことに興味がわく、ということです。現代でもその名残があり、実際の自分の友達や親族の失敗をあからさまに喜ぶことは倫理的に許されない、出来ない、そして恥かしい行為である、と人々が理解しているために、自分には害が及ばない遠く離れた存在である芸能人の方々のスキャンダルやニュースを見て、一喜一憂するのでしょう。それをすることで何か自分のためになるかと問われると微妙なところですが、芸能ニュースで一喜一憂することが一種のストレス発散になっている人は多いのではないでしょうか。しかし出来ればスキャンダルなどは反面教師にして、自分は同じような失敗をしない、それによって周囲に迷惑をかけることはしない、と決意する方向に持っていければ良いな、と考えます。ただ何となく見聞きするのではなくて、少しばかり意味を考えてみてもよいかもしれません。