「壮大なる家族喧嘩」を考える

こんにちは!私は「世界中のトラブル」に関するネットニュースなどを考察し、記事にまとめているのですが、これらの根本には「家族間のトラブル」が潜んでいることが非常に多いように最近思います。
仮に、これらの問題の全ての要因が単純な「親子喧嘩」だとすれば、1対1で面と向かって気が済むまで話し合うことが1番の解決方法なのではとふと思ったのですが、そこに金銭や法律などの細かく入り組んだ事情が関わるとなると、どんどん複雑な方向にベクトルが向かってしまうような気がしてなりません・・・。
 
前回ご紹介した「ロッテのお家騒動」も、相当事情が入り組んでおり、これを解きほぐして問題をひとつひとつ分別するのは至難の技でしょう。
こういう時こそ「第三者機関による冷静な判断」が必要ではあるものの、現在、私個人として出来ることと言えば、「ロッテの問題に関わる人物の主張をよく見る」ではないかと。
 
まずこの場合は、問題を引き起こし、かつどんどん大きくした張本人である昭夫氏の言葉を聞きたのですが、公式に発表されたコメントがなかなか見つけられないため、今回創業者の武雄氏にスポットを当ててみたいと考えています。
 
2017年8月後半、長男宏之氏によるエッセイが出版されるそうです。タイトルは『私の父、辛格浩』。こちらは父、武雄氏の出生からロッテを創業するまでの経緯、メディアのインタビュー内容を掲載した「一代記」であるとか。
宏之氏はこの本を執筆した理由について「父が積極的に語りたがらない業績を整理したかった」と述べており、ここから想像される「寡黙な創業者」としての姿が、私にとってはとても意外でした。
 
私のなかには「企業の創業者=自身の仕事についてペラペラと語るのが好き」という勝手な先入観があり、平均よりも高いプライドとアグレッシブさを備えているからこそ、時代の一端を担うだけの度量があるのだろうとイメージしていたのですが、武雄氏の場合は良い意味でとても独特で、この方のプロフィールからは「おごり」が一切感じられません。きっと、自身が残した仕事について語る以上に、義務に真っ直ぐに向き合い、掲げた大きな目標に協力してくれた多くの人々に対する感謝の念を優先していた証拠なのではないでしょうか・・・・?