ワイドニュースと芸能ニュース

芸能ニュースがきっかけでその人を見直すこともあるテレビではワイドショーを中心として、また出版物では数多くの雑誌やスポーツ新聞などで、色々な種類の芸能ニュースが毎日のように紹介され続けています。私はそういった話題が結構好きなので、時間がある時にはワイドショーの芸能ニュースや、それらのまとめ的な番組を見ることがありますし、立ち読み程度ではありますが、雑誌に目を通すこともあります。そういったニュースの中には映画やドラマなどの制作発表の模様のような、言ってみれば宣伝でしかないような話題もあって、別にそういったものが嫌いというわけではないものの、関心を引くようなものでもないと感じます。やはり大きな関心を持ってみるのは、恐らく私以外の多くの人にも共通していると思いますが、芸能人が何か問題を起こしてしまった場合や、熱愛が発覚した場合のように、鮮烈なインパクトを与えてくれる話題についてです。
そういった芸能ニュースの中には、この男性タレントはいつも家族思いのいい人のような感じに見えていたけれど、実際のところは不倫をするような女好きの人だったんだとか、この女性タレントはまじめでしっかりした人のように思っていたのに、プライベートでは男性関係が派手な人だったんだといった感じで、報道される対象である芸能人に対して、マイナスのイメージを持ってしまうものが多いように思えます。そういったことが報道されることによって、それまでいいイメージを持っていた芸能人に対する認識が変わって、それから後に彼らが出演するドラマやバラエティーを素直に楽しめなくなる恐れもあるのも確かなのですが、そのことによって逆に人間味が感じられるようになって、いい意味で困った人だ、何となく憎めない人だと認識することもあります。
また芸能ニュースの中には、問題が発覚した場合の会見であったり、何かのトラブルに巻き込まれた場合の突撃インタビューであったりと、報道される対象の芸能人が直接報道陣に対して語る場面もあります。そういった場面においては、例え事前に事務所や弁護士などと色々打ち合わせをしていたとしても、その芸能人の巣の部分が垣間見えることが多く、その対応のまずさによって幻滅させられてしまう人も少なくありません。しかし逆に、今一つイメージが良くなかった人がまじめに謝罪や説明をおこなったり、報道陣の意地悪な質問に対しても真摯な姿勢で対応していたりする姿を見て、けっこう芯のしっかりした人だったんだと見直すことも時にはあります。